1000mmで撮影してみる 2(非純正ズームレンズ)
最初に断っておきますが、画質は当然それなり、値段なり。
撮影機材は、
Canon EOS 7D + SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM + APO TELE CONVERTER 2x EX DG
純正単焦点レンズ+テレコン仕様までは手が届かない。
それでも焦点距離を伸ばして撮影を楽しみたい。そんな願望から辿り着いた手軽な仕様です。
「超望遠のズームレンズにテレコンの2倍を購入してまで撮影する意味や価値があるのか?」
「MF(マニュアルフォーカス)で動体撮影が可能なのか?」
「画質に納得ができるのか?」
そんな疑問を持っている方の参考になればと思います。
瀬長島からの撮影において、Σ50-500mmレンズの更なる望遠距離を補うために購入したテレコン2x。
①の記事の後、日中におけるRW18運用では陽炎をふんだんに拾ってしまうために使う機会がほとんど無かった。
この日は北からの風でも大気は澄んでおり、天気が良い中でのRW36運用。
この条件なら降りてくる機体を割と近距離で撮影できるので、どんな写りになるのか1000mm(35mm換算1600mm)で撮影してみることにした。(三脚使用)
APO TELE CONVERTER 2x EX DG
ISO-500 f/18 SS 1/640 1000mm (35mm換算 1600mm)
JTA B737-400 レジ:JA8992
一瞬だけみればそこそこ綺麗に見えても、よく見れば艶が乏しく、キレが足りない感じで、描写の甘さが見られる。
捉えながらのピント調整にも神経を使う。
そんな事をしているとAFの有難さがよく分かり、フィルム時代は苦労したであろうことが思い浮かばれた。
詳細な画質を見たい方のために一部切り出し。
APO TELE CONVERTER 2x EX DG
ISO-500 f/18 SS 1/320 1000mm (35mm換算 1600mm)
ANA B777-200 レジ:JA745A
曇の加減で暗めな写真ながら、明るい状況との比較となって良いでしょう。
グレーの色となる部分でザラツキが少々目立ち、機体の丸みの艶の表現に無理が感じられる。
それでもマスターレンズの性能とテレコンの装着、それにレンズの価格を考慮すればよく写っていると言えるのかもしれない。
いや、ここまで手軽に1000mmの世界を見させてくれるのだから、逆に評価しないとシグマの技術者の方々に申し訳ない。
今更ながら気が付いた。
エンジンが翼の裏に映り込んでいて格好良いことに。
詳細な画質を見たい方のために一部切り出し。
ISO-100 f/8 SS 1/1000 17mm (35mm換算 27mm)
先の写真は、瀬長島の「琉球温泉 瀬長島ホテル」付近から撮ったもので、赤枠で狙った飛行機までの距離はおよそ700m。
(2014年8月撮影)
ISO-100 f/8 SS 1/500 300mm (35mm換算 480mm)
その付近から300mmで撮った写真で、1000mmで狙ったのは赤枠辺り。
写真左下に切れて見える離陸待ちのANAの737を大きく撮ろうとする場合、
500mm(35mm換算800mm)は要することが分かるでしょうか。
A
APO TELE CONVERTER 2x EX DG
ISO-500 f/18 SS 1/320 1000mm (35mm換算 1600mm)
ANA B747-400 レジ:JA8957
タキシング中のポケモンジャンボ。
1000mmだからと調子に乗って滑走路方面を写そうものなら、このような陽炎の嵐に巻き込まれてしまう。
地理的気候と季節的な要因から、沖縄では陽炎が無い時に撮るというのは極限られた時間帯と特定条件が重ならないと難しい。
B
APO TELE CONVERTER 2x EX DG
ISO-500 f/18 SS 1/640 1000mm (35mm換算 1600mm)
上昇中のシーン。
海から昇る水蒸気や大気の澄み具合が良好で、歪みが少なく撮れた。
C
APO TELE CONVERTER 2x EX DG
ISO-500 f/18 SS 1/640 1000mm (35mm換算 1600mm)
ANA B777-200 レジ:JA8969
着陸の瞬間を捉えてみた。
透明感のあるリアルなブラストは到底期待できないけれど、こんな瞬間を撮ることも楽むことができる。
D
APO TELE CONVERTER 2x EX DG
ISO-500 f/18 SS 1/400 1000mm (35mm換算 1600mm)
ANA B747-400 レジ:JA8960
一時停止しているのだから、もう少し感度を落として撮っても良かったかな。
APO TELE CONVERTER 2x EX DG
ISO-500 f/20 SS 1/500 1000mm (35mm換算 1600mm)
離陸直前の写真は陽炎の影響が顕著だったので、滑走路から少し上昇したところの姿を。
(この写真については補足位置のアルファベット表示無し。後の E の写真より少し上昇したところ)
D
APO TELE CONVERTER 2x EX DG
ISO-500 f/18 SS 1/500 1000mm (35mm換算 1600mm)
アシアナ航空(OZ) B767-300 レジ:HL7516
普段はほとんど撮らないアシアナ機。
スタアラ塗装だから撮ったようなもので、これぐらいしか出番はない。
しかし、反日教育されていても日本が好きな人もいるわけだ。
E
APO TELE CONVERTER 2x EX DG
ISO-500 f/18 SS 1/640 1000mm (35mm換算 1600mm)
767の離陸は画角的に丁度良いサイズ。
ジャンボの離陸よりも陽炎の影響が薄かったので、運の良いアシアナ機であった。
親日の旅行者だけ、めんそーれ。
ISO-100 f/6.3 SS 1/1000 50mm (35mm換算 80mm)
各被写体までの大まかな距離はこちらで確認を。
那覇空港に限らず、各地の空港においても、もっと焦点距離を伸ばしたいと考えている人がいると思います。
どうしてもファインダーを通して見た瞬間を撮り収めたいとするこだわりがあって、MF調整が苦にならず、
レンズ性能による画質の限界と費用対効果に理解があれば、テレコンを使用するのも良いのではないでしょうか。
次回の「1000mmで撮影してみる 3」は、
Canon EOS kiss x7 + SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM + APO TELE CONVERTER 2x EX DG
の仕様で投稿する予定。
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